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牝馬30年ぶりの金鯱賞制覇|連覇なるか-クイーンズウォークについて徹底解剖

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馬名
クイーンズウォーク(Queen’s Walk)
性別・年齢
牝5歳
毛色
黒鹿毛
生年月日
2021年3月14日
調教師
中内田充(栗東)
馬主
サンデーレーシング(1口175万×40口)
生産者
ノーザンファーム(安平町)
通算成績
11戦4勝 [4-2-0-5]
主な勝鞍
金鯱賞(G2)
次走
🔒 金鯱賞(3/15・中京)出走確定
★ 金鯱賞(G2)制覇 ── 2025年3月16日・中京・芝2000m・重馬場
1着
タイム 2:01.3(重)
4番人気
単勝8.2倍
ハナ差
ホウオウビスケッツを差し切り
牝馬30年ぶりV
1995年以来の快挙
コーナー通過:3-3-3-3 / 馬体重534kg ── 重馬場・男馬混合G2を制した歴史的な一勝

「クイーンズウォーク」──その名はまさに「女王の歩み」を意味する。デビューからクイーンC(G3)、ローズS(G2)、金鯱賞(G2)と重賞3勝を積み重ねてきたこの黒鹿毛牝馬は、しかしG1という頂では毎回わずかに届かない。牝馬として30年ぶりとなる金鯱賞制覇という歴史的勝利を達成した一方で、5度のG1挑戦で未勝利という「G1の壁」が今も立ちはだかる。川田将雅騎手が「もともとポテンシャルの高い馬ですし、素晴らしい馬体と、素晴らしい背中をしていますので」と言い続けるこの馬の本当の実力は、どこにあるのか。3月15日の金鯱賞連覇挑戦がその答えのひとつを示す。

👑 牝馬30年ぶりの金鯱賞制覇 ── 重馬場・男馬混合で見せた底力

2025年3月16日の金鯱賞は、デシエルトが大逃げを打つ消耗戦となった。前半1000mを58.2秒という速いラップで進んだレースで、ホウオウビスケッツが直線で一旦先頭に立つ展開の中、馬場の外から力強く脚を伸ばしたのがクイーンズウォークだった。ゴール寸前でハナ差差し切り、1995年のサマニベッピン以来30年ぶりとなる牝馬の金鯱賞制覇を達成した。

「この馬にとっては良い馬場ではないと思っていました。ただ、この馬は自分で進むことを選択したので、この馬場も考慮して、気持ちを尊重しながら、という競馬に変えました。とにかく、彼女のリズムで走りながら、最後まで走り切った時に、一番前に出てくれればという思いで乗っていました」

── 川田将雅騎手(金鯱賞勝利後)

「もともとポテンシャルの高い馬ですし、素晴らしい馬体と、素晴らしい背中をしていますので、それに見合う結果を、と思いながら、G1ではなかなか結果が出ていませんが、また、こうして良いタイトルを獲れましたので、男馬相手にもしっかりやれるところを証明してくれましたので、これから先も楽しみです」

── 川田将雅騎手(金鯱賞勝利後・G1への思いを込めて)

川田騎手の「良い馬場ではないと思っていた」という言葉と「それでも勝てた」という事実は、クイーンズウォークの底力の高さを示している。良馬場の金鯱賞でどれだけの走りを見せるか──連覇挑戦となる今年の注目点はそこにある。

💛 G1・5戦の「惜敗録」── 届かなかった頂点

G1挑戦歴(5戦0勝)── 毎回確かな実力を見せながら届かなかった頂点
桜花賞(2024)阪神1600m
8着
3番人気
オークス(2024)東京2400m
4着
4番人気 0.4秒差
秋華賞(2024)京都2000m
15着
3番人気
ヴィクトリアマイル(2025)東京1600m
2着
クビ差・直線接触の不利
天皇賞・秋(2025)東京2000m
9着
9番人気

3歳クラシック3戦は苦汁をなめたが、ヴィクトリアマイルでは「一瞬先頭」という最も近い場面まで到達。G1の壁は依然として厚いが、中京2000mという最も合うコースへの回帰で連覇を狙う。

🌸 ヴィクトリアマイル2着 ── 一瞬先頭に立ったが、クビ差届かず

5度目のG1挑戦となった2025年ヴィクトリアマイル。4番人気(単勝8.5倍)に甘んじながらも、中団外めから直線で一気に加速。ゴール前では一時先頭に立つ場面まで到達した。しかし残り100mあたりで同厩舎のアルジーヌと馬体が接触するアクシデントが発生。立て直す間に、大外から飛んできたアスコリピチェーノ(ルメール)にクビ差交わされて2着に終わった。

「素晴らしい具合で競馬に臨めました。1600メートルにも対応してくれて、素晴らしい内容で走ってくれました」

── 川田将雅騎手(ヴィクトリアマイル2着後)

「久しぶりのマイルにも対応してくれて、非常にいい内容で走ってくれました」

── 中内田充調教師(ヴィクトリアマイル2着後)

直線での接触がなければ──という惜敗だった。しかし川田騎手が「素晴らしい内容」と評したように、この日のパフォーマンス自体は最高レベルだった。「一瞬先頭」という景色を知った馬が、得意の中京2000mに戻るとき何が起きるか。

📋 全戦績 ── 11戦のキャリアを振り返る

日付競馬場レース名距離着順人気タイム上がり3F騎手馬体重備考
2023/11/11京都2歳新馬芝1800m稍 2着1人気 1:50.533.6川田将雅518kg⚠出遅れ
2023/12/23阪神2歳未勝利芝1800m良 1着1人気 1:48.333.7川田将雅520kg(-2)⚠出遅れ
2024/02/10東京デイリー杯クイーンC(G3)芝1600m良 1着1人気 1:33.133.4川田将雅516kg(-4)11-11
2024/04/07阪神桜花賞(G1)芝1600m良 8着3人気 1:32.834.1川田将雅514kg(-2)8-8
2024/05/19東京優駿牝馬・オークス(G1)芝2400m良 4着4人気 2:24.434.7川田将雅522kg(+8)5-5-5-4
2024/09/15中京関西TVローズS(G2)芝2000m稍 1着2人気 1:59.933.5川田将雅522kg(0)7-6-6-6
2024/10/13京都秋華賞(G1)芝2000m良 15着3人気 1:59.636.7川田将雅524kg(+2)14-14-9-7
2025/01/25小倉小倉牝馬S(G3)芝2000m良 6着1人気 1:58.736.2川田将雅534kg(+10)6-6-4-2
2025/03/16中京東海テレビ杯金鯱賞(G2)芝2000m重 1着4人気 2:01.336.3川田将雅534kg(0)3-3-3-3
2025/05/18東京ヴィクトリアマイル(G1)芝1600m良 2着4人気 1:32.133.6川田将雅536kg(+2)⚠直線接触
2025/11/02東京天皇賞・秋(G1)芝2000m雲 9着9人気 1:59.032.8川田将雅542kg(+6)7-6-6

🔍 レース別分析 ── キャリアの転換点を読む

1着 G3 クイーンC(東京・芝1600m)── 後方11番手から差し切り、重賞初制覇

1番人気(単勝3.1倍)に応え、後方11番手から上がり33.4秒の最速末脚で差し切った。この時点で「大器の片鱗」を示した一戦。続く桜花賞は8着に終わったが、クイーンCのパフォーマンスは後に評価が高まる。

1着 G2 ローズS(中京・芝2000m)── 中京2000mで本領発揮、古馬への橋渡しとなる重賞2勝目

秋華賞トライアルのローズSを2番人気で制覇。中京芝2000mで上がり33.5秒のレース最速を記録した。この勝利が後の金鯱賞制覇の「原点」となる。中京芝2000mという舞台が、クイーンズウォークにとって最も力を発揮できるコースであることをこのレースが示した。

15着 G1 秋華賞(京都・芝2000m)── 3番人気での大敗、「低迷期」の始まり

ローズS優勝から直行した秋華賞。3番人気に支持されたが14-14-9-7という後方からのレースで15着に大敗。この敗戦について専門家は「レース中のアクシデントもあった」と指摘しているが、G1での壁の高さを痛感させる結果だった。続く小倉牝馬Sも6着に敗れ、「近走2連敗」という状況で臨んだのが金鯱賞だった。

1着 G2 金鯱賞(中京・芝2000m・重)── 近2走大敗からの復活V、牝馬30年ぶりの歴史的勝利

近2走で秋華賞15着・小倉牝馬S6着という不振から4番人気(単勝8.2倍)に甘んじていた。しかしデシエルトの大逃げによる消耗戦の中、重馬場にも怯まず外から脚を伸ばし、ホウオウビスケッツをハナ差交わして重賞3勝目。牝馬の金鯱賞制覇は1995年以来30年ぶりという歴史的な一勝となった。この日の川田騎手の「彼女のリズムで走りながら」という騎乗は、この馬との信頼関係の深さを示していた。

2着 G1 直線接触 ヴィクトリアマイル(東京・芝1600m)── 一瞬先頭も接触の不利でクビ差2着

4番人気(単勝8.5倍)ながら金鯱賞の勢いそのままに臨んだG1。後方12番手から直線外に持ち出し、残り400mで川田騎手のゴーサインとともに一気に加速。ゴール前では一時先頭に立ったが、残り100mで同厩舎アルジーヌと馬体が接触するアクシデントが発生。立て直した末にアスコリピチェーノにクビ差差し込まれて2着に終わった。接触がなかったとしても結果がどうだったかは分からないが、「最も近づいた瞬間」だったことは確かだ。

🧬 血統解説 ── キズナ産駒の「万能性」と中距離への適性

血統構成

SIRE(父)
キズナ
ディープインパクト × キャットクイル(Storm Cat系)
日本ダービー優勝 / 種付料2,000万円 / クイーンC産駒制覇の実績あり
DAM(母)
ウェイヴェルアベニュー
Harlington × Lucas Street系
輸入繁殖牝馬 / 近親にグレナディアガーズ(マイルG1複数勝)・アストロフィライト(芝中距離重賞)

近親馬:グレナディアガーズ、アストロフィライト|産地:ノーザンファーム(安平町)

血統が示す「中京芝2000m」への適性

父キズナはマイルから中距離にかけて産駒が活躍し、特に東京・中京の長い直線を持つコースで末脚を活かす馬を多数輩出している。母系のHarlington血統はスタミナと底力の源。ローズS(中京2000m)とその後の金鯱賞(中京2000m)で連勝したことは、血統的適性と舞台適性が完璧に一致した結果だ。中京芝2000mでの2戦2勝という実績は、金鯱賞連覇への最も確かな根拠となる。

🏟 金鯱賞連覇への展望 ── 中京2000mで再び証明する

✅ 連覇への強み
①中京芝2000mで2戦2勝(ローズS・金鯱賞)という絶対的なコース適性。②前走ヴィクトリアマイルのパフォーマンスは過去最高レベル。③良馬場での金鯱賞ならさらなる高パフォーマンスが期待できる。④川田将雅騎手との全11戦継続コンビが馬を知り尽くしている。
⚠ 連覇への課題
①G1・5戦未勝利というメンタル面の課題は存在する。②天皇賞秋(9着)から半年弱のリズム。③昨年は4番人気での伏兵的な勝利、今年は上位人気で勝ちに行く立場になる。④近親のグレナディアガーズが示すマイル適性は、2000mへの持続力に若干の疑問符も。
⚖ VERDICT ── クイーンズウォーク総合評価

金鯱賞連覇評価:◎◎ 中京2000mはこの馬の「城」、良馬場での真の実力を見たい
中京芝2000mで2戦2勝という実績は、最も明確な「舞台との相性証明」だ。昨年は重馬場での歴史的勝利だったが、今年はどんな条件でも「この馬の本当の強さ」を見せる準備が整っている。

最大の武器:「彼女のリズムで走れた時の末脚」
川田騎手が「彼女のリズムで走りながら」と表現する、このコースでの走り方は唯一無二だ。ヴィクトリアマイルで見せた「一瞬先頭」という瞬発力が中京2000mの直線で発揮された時、連覇の可能性は最も高まる。

G1という夢:「男馬相手にもやれることを証明した先に」
川田騎手が「G1ではなかなか結果が出ていませんが、これから先も楽しみ」と語った言葉には、まだ終わっていない物語がある。金鯱賞連覇を足がかりに、ヴィクトリアマイルやグランプリレースでG1初制覇を達成する日が来るのか──5歳牝馬の挑戦はまだ続く。

「女王の歩み(Queen’s Walk)」という名を持つこの黒鹿毛牝馬は、牝馬30年ぶりの金鯱賞制覇という歴史的な足跡を残した。G1という頂ではまだ届いていないが、川田将雅騎手が「素晴らしい馬体と背中」と言い続けるこの馬のポテンシャルは、まだ発揮し切られていない。3月15日、中京芝2000m──最も得意なこの舞台で、クイーンズウォークはもう一度「女王の歩み」を刻む。

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ブロガー/競馬愛好家/競馬予想家
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信州にひっそり生活しています🌸

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