POG2025-2026

GⅡスプリングSをレースレコードで勝利!!アウダーシアのポテンシャルを深掘り!

kmgkrunc
アウダーシア特集
馬名
アウダーシア(Audacia)
性別・年齢
牡3歳
毛色
黒鹿毛
生年月日
2023年2月3日
調教師
手塚貴久(美浦)
馬主
サンデーレーシング(1口175万×40口)
生産者
ノーザンファーム(安平町)
通算成績
4戦2勝 [2-2-0-0]
主な勝鞍
スプリングS(G2)★重賞初制覇
次走
🌸 皐月賞(4/19・中山)優先出走権獲得
📜 新馬戦の勝ち馬は後の東スポ杯1番人気ダノンヒストリー ── 「伝説の新馬戦」という事後評価
新馬戦2着
アウダーシア(2人気)
新馬戦1着
ダノンヒストリー→東スポ杯1番人気
「負けた相手が強かった」── この事実が弥生賞組に並ぶスプリングS出走への説得力を与えている

「大胆さ・大担」を意味するイタリア語「Audacia」を名に持つこの黒鹿毛牡馬は、文字通りの大胆なキャリアを歩んでいる。母は2018年のオークスでアーモンドアイの2着を走った名牝リリーノーブル──その仔が、3戦目で未勝利を圧勝してスプリングS(G2)に直行し、8番人気19.4倍という低評価を覆してレースレコードで重賞初制覇を成し遂げた。初コンビの津村明秀騎手を背に、13番手後方からの豪快な大外差しで皐月賞優先出走権を獲得。手塚貴久調教師が「まだ頭も高いし背中から腰にかけてパンとしていないところがある。これが少しずつ良くなれば楽しみ」と語る完成途上の馬が、クラシック本番へと向かう。

👑 母リリーノーブル ── アーモンドアイの2018年オークスで2着の名牝

DAM ── 牝馬クラシック3戦で全て馬券内の名牝系
リリーノーブル
阪神JF 2着 桜花賞 3着 オークス 2着(アーモンドアイ優勝)

2018年、アーモンドアイが圧勝した牝馬クラシックで常に上位を争い続けた名牝。阪神JF2着→桜花賞3着→オークス2着という牝馬クラシック完走3戦オール馬券内という驚異的な安定感を誇った。この母の仔として最初に重賞の扉を叩くのが、スプリングSを目指すアウダーシアだ。半兄デンクマール(父モーリス)も新馬・ひいらぎ賞連勝と素質を証明しており、牝系としての能力の高さは折り紙つきだ。

🔥 3歳未勝利戦 ── 本馬場で大暴れ・2頭に蹴りを入れながら1馬身半差圧勝

⚡ 2026年2月1日 3歳未勝利(東京・芝1800m)── 暴れながら圧勝した「怪物の片鱗」
本馬場入場後に大暴れし、誘導馬スミレノハナらに蹴りを入れるという荒々しい気性を見せながら、レースでは好位3〜4番手から抜け出して1馬身半差の完勝。ルメール騎手が「向こう正面で落ち着きました。直線の手ごたえはよかった。だんだん加速します」と語った通り、気性の若さを抱えながらも末脚の質は本物だった。単勝1.5倍という圧倒的支持に応え、掲示板1,510件という弥生賞組にも引けを取らない注目度の中での快勝劇だった。

🏇 C.ルメール騎手 ── 全3戦コンビが語る「まだ頭が若い」の意味

JOCKEY ── 全3戦コンビ継続
C.ルメール
全3戦1番人気or2番人気騎乗 / グランアレグリア・アーモンドアイ等の主戦 / 5年連続リーディング

デビュー戦から全3戦手綱を取り続けるルメール騎手が、未勝利勝ち後に残した言葉が興味深い。「切れ味はそんなにないけど、だんだん加速します。能力は感じますけど、遊びたい感じでまだ頭は若いです。落ち着きが出れば距離は2000mでも大丈夫そう」──これは「今の状態でスプリングSに出る」という意味ではなく、「成長した先にG1がある」という長期的な評価だ。本馬場での大暴れを見ても、その「若さ」が落ち着いた日の爆発力を想像させる。

「向こう正面で落ち着きました。直線の手ごたえはよかったです。切れ味はそんなにないけど、だんだん加速します。能力は感じますけど、遊びたい感じでまだ頭は若いです。落ち着きが出れば距離は2000mでも大丈夫そう

── C.ルメール騎手(3歳未勝利戦勝利後・アウダーシア騎乗後コメント)

半年遅れの馬だが、トモがだいぶしっかりしてきた

── 手塚貴久調教師(スプリングS登録時コメント)

📋 全戦績 ── 3戦で指数87→81→89の成長曲線

日付競馬場レース名距離着順人気タイム上がり3F指数騎手馬体重備考
2025/6/8東京2歳新馬芝1800m曇 2着2人気 1:47.234.087C.ルメール482kg⚠出遅れ
2025/11/30東京2歳未勝利芝1600m良 2着1人気 1:34.733.581C.ルメール494kg(+12)⚠出遅れ
2026/2/1東京3歳未勝利芝1800m良 1着1人気 1:46.833.889C.ルメール500kg(+6)1馬身半差
2026/3/15中山スプリングS(G2)芝1800m良 1着8人気 1:46.0🏆34.0★津村明秀500kg(0)レースレコード
13-13-13-10

★はレース最速の上がり 🏆 1:46.0はスプリングSレースレコード(旧記録:タニノギムレット 1:46.9、2002年)

🔍 レース別分析 ── 3戦で見えた「1800mでこそ輝く」末脚の本質

2着 伝説の新馬戦 ⚠出遅れ 2歳新馬(東京・芝1800m)── 勝ち馬は後の東スポ杯1番人気ダノンヒストリー

安田記念当日という特別な枠組みでのデビュー。スタートで出遅れながら2番人気で2着を確保したが、注目すべきは勝ち馬の正体だ。この新馬戦でアウダーシアを退けたダノンヒストリーは、後に東スポ杯2歳S(G2)で1番人気に推されるほどの素質馬だった。「伝説の新馬戦」という称号がつくほど、この1戦のレベルの高さは事後的に証明されている。出遅れがなければ着順が変わっていた可能性も十分あり、敗戦の価値が高い2着だった。

2着 ⚠出遅れ 2歳未勝利(東京・芝1600m)── マイルは「距離不向き」の2着

1番人気に支持されたが出遅れてハナ差2着。指数も81と新馬戦の87を下回っており、マイルは本来の適性よりも短い可能性が高い。「キズナ産駒の距離短縮はロクなことにならない」という競馬ファンの評価通り、この2着は距離適性の観点から「参考外」と捉えるべきレースだ。勝ち馬ゴバドとの着差はハナ差で、むしろ「不向きな距離でもハナ差まで詰めた」という末脚の強さを示している。

1着 ⚡暴れて圧勝 3歳未勝利(東京・芝1800m)── 大暴れ→1.5倍圧倒的1番人気→1馬身半差完勝

本馬場入場後に大暴れして2頭に蹴りを入れるという荒々しい気性を見せながら、レースでは好位追走から直線で抜け出し1馬身半差の完勝。単勝1.5倍の支持に応えた。指数89は3戦の自己最高値で、1800mに戻って本来のパフォーマンスを取り戻した。「だんだん加速する」というルメール評価通りの末脚で、前半に折り合いをつければあとは自力の末脚が炸裂するスタイルが確立された。馬体重500kg(+6)と成長も顕著だった。

🧬 血統解説 ── キズナ×リリーノーブルが生んだ「大胆」な配合

血統構成

SIRE(父)
キズナ
ディープインパクト × キャットクイル(Storm Cat系)
日本ダービー優勝 / 産駒G1馬:ソングライン・アカイイト等 / 中距離適性の高い血統
DAM(母)
リリーノーブル
ルーラーシップ × ピュアチャブレット(母父Mizzen Mast)
阪神JF2着・桜花賞3着・オークス2着(アーモンドアイ年) / 半兄デンクマール:新馬+ひいらぎ賞連勝

近親:デンクマール(重賞馬)、リリーノーブルの2024|産地:ノーザンファーム(安平町)
馬名の意味:イタリア語で「大胆さ・勇敢さ(Audacia)」

父キズナ(ダービー馬)× 母父ルーラーシップ ── 中距離最強配合の血

父キズナはディープインパクト産駒の日本ダービー馬で、産駒にはG1馬ソングライン・アカイイト・アユサン等を多数輩出する名種牡馬。この父系の特徴は「芝1800〜2400mでの高い適性」で、「キズナ産駒の距離短縮は不向き」という競馬ファンの格言通り、2戦目のマイル戦(指数81)で唯一指数を落とした事実がそれを証明している。母父ルーラーシップはキングカメハメハ系の中距離馬で、スタミナと安定感を加える。

母リリーノーブル × 半兄デンクマール ── 証明済みの牝系能力

母リリーノーブルの牝系は既に半兄デンクマール(父モーリス・新馬・ひいらぎ賞連勝)が能力を証明済みだ。そしてアウダーシア自身が、スプリングS制覇という形でその牝系の力を証明した。4月の皐月賞(中山芝2000m)への優先出走権を獲得し、母リリーノーブルが届かなかったクラシックへの扉を仔が叩く。

スプリングSで証明された「速い時計への対応力」

津村騎手が「スローの切れ味勝負よりは速い時計のほうが対応できる馬」と語ったように、前半59.3秒という決して遅くないペースの中で上がり34.0秒という最速末脚を繰り出した。これは「遅い流れでのキレ」ではなく「ある程度流れたペースでも末脚が持続する」タイプであることを示しており、皐月賞の中山2000mにも対応できる可能性を裏付けている。

🏆 スプリングS制覇 ── 8番人気・レースレコードで重賞初V

📋 スプリングステークス(3/15・中山・芝1800m・G2)結果:1着 → 皐月賞(4/19)へ

15番枠から後方13番手に控え、折り合いに専念。3コーナー過ぎから津村騎手が早めに動き、大外を回りながら直線で豪快に差し切った。勝ちタイム1分46秒0は2002年タニノギムレットのレースレコード(1:46.9)を0.9秒更新する新記録。1番人気クレパスキュラーが7着に沈む波乱の中、8番人気19.4倍という低評価を完全に覆した。

2着アスクエジンバラ(クビ差)、3着アクロフェイズ(ハナ差)と、上位3頭はいずれも皐月賞優先出走権を獲得。津村騎手は前日アネモネS(ディアダイヤモンド)に続く土日連続メイン制覇、今年の重賞4勝目という快進撃の中でのこの勝利だった。

「まだ気性面でも幼いところがあって、未勝利を勝ってから重賞だったので、とりあえず前半はリズム重視で行って持ち味である長くいい脚を存分に使わせたいなと思って乗りました。スローの切れ味勝負よりは速い時計のほうが対応できる馬なので、そのあたりも向いたかなと思います。背中はいい馬ですが、まだまだこれから芯が入ってくるなという感じなので、秋に向けてはもっと良くなると思います」

── 津村明秀騎手(スプリングS勝利後)

「まだ頭も高いし、背中から腰にかけてパンとしていないところがある。これが少しずつ良くなれば。楽しみです」

── 手塚貴久調教師(スプリングS勝利後)
⚖ VERDICT ── 皐月賞への展望

皐月賞評価:完成途上のポテンシャル馬・距離延長と気性面がカギ
スプリングSのレースレコードは、この馬の「現時点での実力」を証明した。しかし津村騎手・手塚師ともに口を揃える「まだ芯が入っていない」「背中・腰に甘いところがある」という言葉は、皐月賞が「この馬の完成形」ではないことを示している。距離が1800mから2000mに延びること、16頭前後の大頭数になることへの対応が焦点だ。

最大の武器:「レースレコードが示す持続力」
スプリングSでのパフォーマンスは「スローでのキレ」ではなく「ある程度流れた中での持続力」で記録したもの。皐月賞のペースが流れる展開になればなるほど、この馬の末脚が活きる可能性がある。津村騎手が語った「3コーナーから早めに動く」というイメージは、中山2000mでも有効な戦略だ。

最大のロマン:「母が届かなかったクラシックへ」
2018年、アーモンドアイに次ぐ2着でオークスを走ったリリーノーブルが届かなかったG1タイトル。その仔が、スプリングSレースレコードという実績を引っ提げて皐月賞の中山芝2000mに挑む。「Audacia(大胆さ)」という名に恥じない挑戦が、4月19日に中山で始まる。

8番人気でレースレコードを叩き出した「大胆な」黒鹿毛は、まだ完成していない。手塚師が「楽しみ」と語り、津村騎手が「秋にもっと良くなる」と確信する成長途上の馬が、皐月賞という頂へ向かう──

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うまいずむ
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ブロガー/競馬愛好家
競馬にハマり中の30代
コロナ前に有馬記念でキタサンブラックの引退レースを観戦してドはまりしました。
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信州にひっそり生活しています🌸

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